Antminer L3+の最適なオーバークロック設定(真夏ver)

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asicマシンの最適なオーバークロック設定は?夏場

前回、Antminer L3+とNiceHashを使ってマイニングを行い、ビットコインを報酬としてもらう方法を解説しました。その際に軽くオーバークロックについて触れたのですが、今回は更に深堀してどのオーバークロックがこの暑い夏で最適なのかを検証したいと思います。

オーバークロック設定によっては効率が悪かったり、効率を求めすぎてマシンにダメージを与える可能性があります。

マシンの温度やハッシュレート、消費電力をきちんと見定めた上で、状況に合わせて調整できるようになりましょう。

目次

オーバークロック設定を見直すマシンと設定状況

今回、オーバークロックを見直すASICマシンは、「Antminer L3+」です。

このマシンのオーバークロック設定は、

  • ~504 MH/s ~660W
  • ~560 MH/s ~740W
  • ~610 MH/s ~890W
  • ~645 MH/s ~1040W
  • ~680 MH/s ~1160W
  • ~720 MH/s ~1300W

この6種類の設定が可能です。

では実際に私が現在設定をしている「~560 MH/s ~740W」を分析していきましょう。

分析するデータについて

今回分析するデータは、

  • マイニングによる稼ぎ(予定)
  • 消費電力量と料金
  • ASICマシンの温度

この3点を元にベストな状態を探すため、分析を行っていきたいと思います。

マイニングによる稼ぎ(予定)

1日の利益についてはNicehashから確認することが可能です。確認できる場所は、

ナイスハッシュの利益が書いてある場所

Nicehashにログインして「マイニング」タブのリグをクリックすると下に画像のような「マイニング履歴データ」があります。最初はビットコインで報酬が表示されていると思うので、そこをクリックすると日本円に換算されて表示されます。

asicの利益

この画面のスクショを撮る前日・前々日に家電を多く使うタイミングで停電対策のために数時間ずつASICマシンを停止させていました。なので現状690.67円となっていますが、24時間稼働させて564MHで実際の利益は約820円程度です。

消費電力と支払料金(燃料費調整は除く)

消費電力を調査

まずは消費電力を計算します。あくまで概算にはなりますが、HiveOSのファームをクリックしたら各リグの消費電力が右側に掲載されています。780.1Wと記載されています。

そちらを元に計算をしていきましょう。

まず電気代を計算しやすくするために一時間当たり何キロワット(kWh)消費したかを計算します。

780.1W ÷ 1,000 = 0.7801kWh

となります。次に1日の使用量を知りたいので、

0.7801kWh × 24時間 = 18.7224kW

これで1日の電気使用量がわかります。

私が契約している電気はHISでんきのプライム60というプランなので、私の地域では1kWh23.93円(20.57円+再エネ賦課金3.36円)となります。すると1日の電気料金は、

18.7224kW × 23.93円 = 約448円

ということになります。

ASICマシンの温度

asicの温度

先ほど消費電力の画面から、ASICのワーカーをクリックしたら表示される赤枠の部分です。Antminer L3+は4つにわかれて表示されます。52~58度なので、正直ちょっと高い(50度くらいを目指したい)と思っていますが8月の真夏なので仕方ないかなと妥協しています。

分析結果(~560 MH/s ~740W)

稼ぎ消費電力電気料金利益温度
~560 MH/s ~740W約820円18.7224kW約448円357円58・56・54・52(度)

このようになります。温度が夏場で正直厳しいので、「~610 MH/s ~890W」以降はASICマシンが壊れそうなのでしません。なので一番軽い「~504 MH/s ~660W」のみを分析・比較したいと思います。

ハッシュレートを落とした場合の分析

温度の関係でこれ以上は上げれない(上げたくなく)ので、「~504 MH/s ~660W」を分析したいと思います。

マイニングによる稼ぎ

相場によって価格は変化するので、ハッシュレートと相場を比較して計算したいと思います。

先ほどの設定だと実際564MHで約820円となりました。ということは1MH約1.454円なので504MHの場合は、

504MH × 1.454 = 約733円

となります。

消費電力と支払料金(燃料費調整は除く)

まずは消費電力を計算します。あくまで概算にはなりますが、HiveOSのファームをクリックしたら各リグの消費電力が右側に掲載されています。695.7Wと記載されています。

そちらを元に計算をしていきましょう。

まず電気代を計算しやすくするために一時間当たり何キロワット(kWh)消費したかを計算します。

695.7W ÷ 1,000 = 0.6957kWh

となります。次に1日の使用量を知りたいので、

0.6957kWh × 24時間 = 16.6968kW

これで1日の電気使用量がわかります。

私が契約している電気はHISでんきのプライム60というプランなので、私の地域では1kWh23.93円(20.57円+再エネ賦課金3.36円)となります。すると1日の電気料金は、

16.6968kW × 23.93円 = 約400円

ということになります。

ASICマシンの温度

52~54度で推移しています。「~560 MH/s ~740W」より消費電力が少ない分、温度も下がることがわかります。

分析結果( ~504 MH/s ~660W )

稼ぎ消費電力電気料金利益温度
~504 MH/s ~660W 約733円16.6968kW約400円333円52・52・54・53(度)

2つのハッシュレートの比較

稼ぎ消費電力電気料金利益温度
~504 MH/s ~660W 約733円16.6968kW約400円333円52・52・54・53(度)
~560 MH/s ~740W 約820円 18.7224kW 約448円357円58・56・54・52(度)

このような結果となりました。

利益を追求した場合「 ~560 MH/s ~740W 」の設定が良いと感じる一方で、温度管理で心配のいらない「 ~504 MH/s ~660W 」も捨てがたいという感じです。

とりあえずは現状通り 「 ~560 MH/s ~740W 」 こちらのオーバークロック設定を採用して、温度が上がり過ぎてASICマシンが心配になったら 「 ~504 MH/s ~660W 」 こちらのオーバークロック設定へ変更をやっていこうと思います。

※2021年9月追記:9月となりピークの暑さはすぎましたが、「 ~560 MH/s ~740W 」で稼働させていたASICマシンが1台電源ユニットの問題で動かくなくなりました。電源ユニットはフリマサイトで購入して稼働するようになったのですが、1台だけ温度が高いままなので「 ~504 MH/s ~660W 」のオーバークロック設定に変えています。

まとめ

今回は夏場におけるASICマシンのオーバークロック設定について、利益や温度の面から考えてみました。

現状設定している ~560 MH/s ~740Wで今のところは稼働させていこうかなと思いました。今年の夏も暑いだろうとの予測があるので、細かく状況を見つつこつこつ稼げればなと思います。

気温が20度前半くらいになってくれば、またオーバークロック設定を見直して調整して報告したいと思います。

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