知識0の私がマイニングマシンを作ってみた(組立編)

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マイニングマシン組立編

前回の準備編↓の続きです。

今回はマイニングマシン(マイニングリグ)を組み立てる解説を行いたいと思います。

通常のパソコンの組み立て順序と似た内容となっていますが、マイニングリグならではの作業もあるので初心者の方だけでなく必見の内容となっております。

※今回のマイニングはGPUマイニングを行うので、NVIDIA Geforce RTX 3080を使用しています。

目次

マイニングリグの組み立て手順(参考)

まずは手順を確認しましょう。

  1. マザーボードを取り出して足を付け、安全な場所に置く(静電気や落下など注意)
  2. CPU+CPUクーラーを取付
  3. メモリ取付
  4. 配線を取付(スイッチ・冷却ファンもついでに)
  5. グラボにライザーケーブルを取付して、マザーボードに差し込む

このような手順になります。※最終的に組みあがっていれば問題ないので多少順番が前後しても構いません。

ここで注意点をいくつか挙げておきます。

  • 各パーツは静電気で壊れるような繊細なものです。手袋をするなど対策をしておきましょう。
  • 配線類は最後まで差し込み、差し込む場所がずれたりしないようにしましょう。
  • マザーボードは特に慎重に扱い、むき出しだからといって直接床には置かないようにしましょう。

パーツ以外に必要な道具

今回組み立てるマイニングリグは熱の管理がしやすいよう通常のパソコンのように箱には入れず、全てむき出しの状態での組み立てとなります。なのでグラボをネジで棚に固定する以外、特に道具は必要ありません。

  • 静電気対策の手袋
  • (棚にネジで固定するなら)プラスドライバー
  • 棚(スチールラックとかでもOK)
  • 結束バンド

このくらいだと思います。結束バンドは配線をまとめたり、棚にグラボやファンを取り付ける際に使用しました。必須ではないですが、あった方が便利です。マイニング作業中は熱をもつので、耐熱性がある結束バンドを使用しています。

それでは組み立てに入りましょう!

組み立て

1.マザーボードを取り出して足を付け、安全な場所に置く(静電気や落下など注意)

パソコンの最重要パーツで壊れたら危険なマザーボードを箱から取り出します。マザーボードは持つところなど作られていないため、最初に入っていた袋などを下に敷いて箱の上に載せましょう。※私は適当にダンボールに載せていますが、決して真似はしないように。

マイニングリグではマザーボードはむき出しの状態なので、写真のような足パーツをネジ部分へ取付します。

2.CPU+CPUクーラーを取付

cpuの取付場所

黒い「IN SEARCH OF INCREDIBLE」と書かれた部分にCUPとCPUクーラーを取付ます。まずはCPUから取り付けて、その上にCPUクーラーを取り付ける感じです。

cpuとcpuクーラー取付

左が先にCPUを取り付けた状態です。黒いカバーはCPUを取り付けた時に勝手に外れます。※黒いカバーはメーカー保証を受ける際に必要になりますので、大切に保管しておきましょう。

右がCPUの上にCPUクーラーを取り付けた状態です。このファンが回ることによってCPUは冷やされることになります。

cpuクーラー配線をつなぐ

CPUファンから出ている3色の線(先が白いやつ)をマザーボードの「CPU_FAN」と書いてある部分に差し込みます。

3.メモリ取付

メモリセット

今回用意したマザーボードはCPUの横にメモリを挿す部分があります。今回は1枚しか差さないのであれですが、2枚に増設する可能性を考慮して左から2番目の位置に取付をしています。まあマイニングリグにはCPUの性能はそんなに重要ではないので、きちんと差し込むことを気にしておきましょう。

※CPU2枚さす場合は黒なら黒、グレーならグレーと色を合わせて挿しましょう。詳しくは説明書をご覧ください。

4.配線を取付

ここが初心者には一番分かりにくいところです。注目したいのはピンの数と形です。なるべくわかりやすいように書いていきますので、1つずつ配線を取り付けていきましょう。

4-1.CPU用の電源を供給
cpu電源配線

CPUに電源を供給するためにこちらの配線を電源ユニットとつなぎます。4PIN+4PIN=8PINとなるので、電源ユニットの「CPU」と書いてあるところに差し込みます。

4-2.マザーボード全体の電源を供給
マザーボード全体の電源

マザーボード全体の電源を供給するために、こちらの配線を電源ユニットとつなぎます。12PIN×2列=24PINとなっています。

電源ユニットの「MB」と書いてあるところに差し込みます。

4-3.スイッチやスピーカーを取り付ける
スイッチや音声

パソコンを起動させるスイッチや、エラー音などを確認するためのスピーカーを配線するところです。今回は箱がないので、実験用のスイッチやスピーカーセットを購入して取り付けています。

スイッチやスピーカーを取付した写真

マザーボードに「HDD_LED」とか「RESET」とか書いてあるので、その指示に従って差し込みます。私のように裸の状態で使用する場合には、スイッチは別途用意する必要があるのでご注意ください。

4-4.冷却用ファンの電源を供給
冷却用ファンの電源

グラボを冷やすためのファンを回しているのですが、それもマザーボードから電源を供給しています。

「CHA_FAN〇」と書かれた部分にファンをまとめたパーツから出ている配線を差し込みます。※ファンは電源ユニットから電源を供給するのではなく、マザーボードから電源を供給します。

合計6台のファンを回しているので、2箇所から電源を取っています。

5.グラボにライザーケーブルを取付して、マザーボードに差し込む

GPUとライザーケーブル

マザーボードのPCIeスロットに直接グラボを差し込むことは可能ですが、今回は台数が多いのと熱対策のためにライザーケーブルと言われるグラボの延長コードを使用して接続します。2枚目の写真の赤い線と右下のカードみたいなものが入っています。これは短い方のPCIeスロット用のライザーケーブルです。

ちなみに長い方のPCIeスロットに差し込むライザーケーブルはこれです。※フレームと同化していますが、目を凝らして見れば見えると思います。

グラボ本体をカードに差し込み、カードにUSBを付けマザーボードに反対側を差し込みます。ただしこれでは電源が取れないので、グラボ上部にある8PIN×2~3個(↓の赤丸部分)を差し込み電源ユニットとつなぎます。※グラボは電源ユニットから電源を供給します。

グラボと電源ユニットを接続

電源ユニットの「VGA」と書かれている部分に差し込みます。※同じ8PINでも「SATA」とは違うので注意!

またグラボの数が増えると電源ユニットの8PINを差し込む場所が足りなくなる可能性があります。その際は電源ユニットを追加するがベストです。※8PINを6PIN2つに変更も可能ですが、推奨されていません。

組み立て後は・・・

組み立て終わったらきちんと通電されているか、実際に稼働させます。ですがその前に再度差し込む場所があっているか、きちんと差し込まれているかをチェックしてください。

私のような初心者の方は壊すのが怖いからといって、緩く差し込んでいる部分があったりします。また差し込む位置がずれていたりすると、火災など発生する恐れがありますのずれのチェックもしましょう。

またグラボの台数によっては1500W近くの消費電力が発生します。延長コードを使用する場合は、1200Wまでのものや1500Wまでのものなど様々な種類がありますので消費電力にあった延長コードを選んでください。間違った延長コードを選ぶと火災など事故の原因となります。さらに電気の契約内容によっては容量オーバーでブレーカーが落ちる可能性もありますのでご注意ください。

まとめ

今回は初心者に分かりやすいよう、なるべく専門的な言葉は使わずに画像付きで解説しました。

グラボの部分はややこしいですが、それ以外は普通のパソコンと同じ内容(スイッチや冷却用ファンなど一部違う部分はあります)なので自作パソコンを作りたい人にも基礎的な知識が付く内容となっているのではないでしょうか。

私の場合、RTX3080を5台載せており多少は気合を入れたマイニングリグを作っています。ですが最初は適度な価格のグラボ1台から初めて、慣れてきたら徐々に増やしていくでもいいと思います。

いきなりRTX3080を5台も稼働させると費用もかさむし、音もなかなかするので家族から文句が出るかもしれませんので。

次は実際に稼働をする際にマザーボードの設定が必要なので、そちらの解説を行いたいと思います。

ご興味ありましたら、ぜひ一読してみてくださいね。それではまた。

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