前回の最後に書いたのですが、サーマルパッド交換したグラボをマイニングリグに取付する際にグラボ本体に付いているファンを破壊してしまいました・・・。
破壊してからというのものの、このグラボの温度は上がるしハッシュレートも約98MHs→約88MHsと下がってしまいました・・・。
MSI製のグラボということもあるので、サーマルパッド交換とファンの交換を同時に行う決心が付きAliExpressと言われる中国の大手通販サイトでファンを購入しました!
2週間くらいかかりましたが、無事に商品は届いたのでメモがてら交換手順を解説していきたいと思います。
目次
現状確認

RTX3080はファンが3枚付いているのですが、中央のファンの3枚の羽根が折れております。
3枚中1枚を交換していこうと思っていました。
しかし注文ページには「1fan」「2fan」「3fan」と書かれていました。
予備で2個頼んでおくか!中国からくるから1つ動かないかもしれないし!!
と思い「2fan」と書かれた商品を1点購入したのです。この時、あんな奇跡が起きるとは思いもしませんでした。
到着した商品をチェック

実物の撮影を忘れていました・・・。
このような白い先のついた2つセットのファンが到着しました。
え、1個でいいんやけど・・・と思いつつ、まあ中国だし・・・と思い諦めました。
白い先をどこかで見たことあるなと思っていたら、

サーマルパッド交換するときに外すやつか!と理解しました。
さてどう解体するか解説をしていきましょう。
ファンの交換
必要な道具
- 精密ドライバー
- ネジ保管用ケース(なくてもいい)
以上です。
今回は通常のプラスドライバーなど必要ありません。むしろ普通のプラスドライバーでは作業できません。下の商品を参考に準備してください。
手順
- ファンの後ろに隠れているネジを外す(3つのファン全て)
- コネクタを外す
- ファンをフレームに固定しているネジを外す
- 破損したファンを取り外す
- 新しいファンをフレーム裏側から通す
- 配線を整える
- フレームとファンを固定
- フレーム(ファン取付済)を本体にネジ留めする
- コネクタを差し込む
以上です。
ここで大切なお知らせがあります。実は3つのファンは1個単体(黒のコネクタ)と2個連結(白のコネクタ)で別れています。
今回は中央のファンを壊したので、2個連結(白のコネクタ)の交換となります。そうたまたま2個予備で必要だから・・・と買ったファンが正解でした!運使ったわーサマージャンボ当たらないわ、こりゃ。

私のように中央が破損したなら確実に2個連結のやつを買えばいいですが、左右のどちらかが壊れた場合は1個単体か2個連結か調べましょう。
ファンがどちらか調べる方法
調べる方法は、

黒が左にあるので、左のファンが1個単体です。なので残りは2個連結となります。これは外した状態ですが、外す前でも同じなので参考までに覚えておきましょう。
では解体方法を解説していきます。
1.ファンの後ろに隠れているネジを外す(3つのファン全て)

まずは本体からファンが付いたフレームを外す必要があります。ファンが付いた状態では見にくいので、外した写真で解説しますが赤丸の部分のネジを各ファン2か所(計6か所)のネジを外します。
ファンの間が狭いのでネジをなくさないように注意してください。
2.コネクタを抜く

白と黒のコネクタを抜いてください。するとフレームが外れます。※最初抜くときはかなりかたいです。根気よくチャレンジしてください。
抜くときは赤い点の部分を持って抜いてください。
3.ファンをフレームに固定しているネジを外す

各3か所ネジが留まっているので、交換に必要な個所だけ外します。※今回は2個連結の方なので、中央と右の計6か所を外しています。
4.破損したファンを取り外す

2個連結のファンを外す場合は裏側の赤丸部分のネジに配線が固定されているので、このネジを外してからファンを外します。※先ほどのネジが外れた時点でファン部分は浮いていると思います。
5.新しいファンをフレーム裏側から通す

フレーム裏側の上のスペースから新しいファンを通します。かなりギリギリでファンが破損する恐れがあるので注意が必要です。本当に通るか心配になりますが、私は通ったので慎重かつ大胆にファンを通していきましょう。
6.配線を整える

先ほど外したのとは逆の手順で配線を通して、赤丸のネジを留めます。
7.フレームにファンを固定

ファンがある状態で各3か所(計6か所)をネジ留めします。正直このネジ留めめちゃめちゃ難しいです。今回は電子部分がないネジ留めなので、磁石付きの精密ドライバーがあればそちらで留めた方が簡単だと思います。※私は磁石なしで留めましたが、ほんとイライラしました。
8.フレーム(ファン取付済)を本体にネジ留めする

ファンの隙間から各2か所(計6か所)ネジ留めをします。これもイライラポイントなので注意が必要です。何度かネジが無くなりそうになりました。
9.コネクタを差し込む
最後にファンのコネクタを白黒両方差し込んで完成です。
作業の注意点
- ネジが小さいので無くさないように
- ファンの隙間が狭いのでネジ留めしにくい
- 交換するファンが通しにくい
交換作業の事考えたのかな?ってくらい交換品を付けにくい使用となっております。私が不器用なだけかもしれませんが、作業自体はサーマルパッド交換より簡単なのに時間は同じくらいかかりました。
リグに取り付ける前に試運転
本当にファンが動くか、また熱は下がったかをMSI Afterbuner+NiceHash QuickMinerで確認しました。

無難に温度も下がりファンもきちんと回転しているのが確認できました。見事成功です!※今回はサーマルパッド交換も同時にしております。
まとめ
今回はMSI製グラボ RTX3080のファンの交換を行いました。
手先の器用さは必要かもしれませんが、作業自体はサーマルパッド交換よりも簡単でした。
交換後は熱も改善され、ハッシュレートもほぼ元通りになっています。
ファンはグラボの温度管理にとても大切なパーツの1つです。破損がないことが一番ですが、万が一もありますので知識としていれておくのもありだと思います。
それではまた!