現在稼働しているマイニングリグの紹介【2021年9月】

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オフィスにあるリグ

GPUマイニングからスタートしたマイニング生活ですが、当初夏に始めたこともありかなり苦労していました。ですが現在は特に問題なく、GPUマイニングとASICマイニングを行っています。

今回は2021年9月現在に稼働させているGPUマイニングリグ×4セットと、ASICマイニングリグ×3台を紹介していこうと思います。

現状の消費電力やハッシュレート・購入時の価格や現在の相場でいくら稼げているかなど、今マイニングをすればこんな感じだと理解して貰えればと思います。

目次

マイニングリグの概要

オフィスにあるリグ

現状稼働しているマイニングリグについて、概要を説明したいと思います。

現在、自宅と事務所の2カ所で稼働させており、

事務所にはGPUマイニングリグ2セット+ASICマイニングリグ3台

自宅にはGPUマイニングリグ2セット

という内訳になります。

事務所のリグについて

オフィスリグの内訳

事務所に置いているリグですが、GPUマイニングリグが2セット・ASICマイニングリグが3台となります。

書類などを入れていた中段スチールラックを使い、一番上にGPU、2段目にASICを置いています。

GPUマイニングリグについては別途ニトリのスチールラックを使っています。当初は1段目にグラボ、2段目にマザーボードや電源ユニットを置くつもりでしたが配線の関係上届かず追加でスチールラックの購入となりました。

それでは各リグの詳細について説明したいと思います。

ASICマイニングリグ

  • BITMAIN社製 Antminer L3+  × 2台
  • BITMAIN社製 Antminer L3++ × 1台 

この3台となります。

Antminer L3++は中国から中古で買ったのも原因だとは思いますが、Lowハッシュレート連発となり約1週間くらい稼働を止めていたこともあります。現在は対策した結果(詳しくは↓の記事でご確認ください)、無事に動いております。

それでは各ASICマイニングリグの詳細について見ていきましょう。

antminerL3+ No.1 No.2

3台目のantminerl3+

L3+が2台あるのでわかりやすいように、Noを付けています。こちらはASICマイニングリグとしては一番初めに購入したものとなります。私が購入したのは2021年7月ですが、発売されたのは2017年6月と古い型となります。

スペックは、

メーカーBitmain(びっとめいん)
モデルAntminer L3+(あんとまいなーえるすりーぷらす)
サイズ188 x 130 x 352mm
重さ4.4kg
チップボード4枚
(チップ288個)
ファン前後2か所
騒音レベル70db
(掃除機・騒々しい事務所くらい)
ハッシュレート(目安)504MH/s
消費電力(目安)800W
アルゴリズムScrypt
マイニング対象通貨ライトコイン・ドージコインなど

となります。本体のみのスペックなので、別途電源ユニット(Bitmain社製 APW3++・1600W)が必要です。では実際に稼働している私のantminer L3+を見てみましょう。

antminerl3+の稼働データ

窓などは前回していますが、気温27℃・湿度69%でエアコンなしの稼働です。公式の数値である「504MH/s・800W」ではなく、オーバークロック設定を変更して現状「563MH/s・760.8W(2台平均)」とワットパフォーマンスが良くなっています。

ドージコインやライトコインを掘ってもいいのですが、仮想通貨(暗号資産)定番のビットコインが便利で欲しかったのでNiceHash(ないすはっしゅ)を通してビットコインを貰っています。

antminerL3++

antminerl3++の中古

上で紹介したAntminer L3+のアップグレード?版で、消費電力もハッシュレートも多くなっています。2018年5月に発売開始となり、スペックは

メーカーBitmain(びっとめいん)
モデルAntminer L3++(あんとまいなーえるすりーぷらすぷらす)
サイズ188 x 130 x 352mm
重さ4.6kg
チップボード4枚
(チップ288個)
ファン前後2か所
騒音レベル70db
(掃除機・騒々しい事務所くらい)
ハッシュレート(目安)596MH/s
消費電力(目安)1050W
アルゴリズムScrypt
マイニング対象通貨ライトコイン・ドージコインなど

となります。目安の数値でのワットパフォーマンスは約0.568MHで、Antminer L3+の0.63MHより劣っています。では実際にどのくらいの数値が出ているのか確認しましょう。

antminerl3++の稼働データ

実はこのAntminer L3++は発熱が酷くファンの交換を行っています。更にLowハッシュレートを連発して、約1週間稼働を停止していました。※電源ユニットを交換したら治りました。

なので現在はオーバークロック設定をAntminer L3+より1つ下げたものに設定をしています。

本当は目安の596MH/sまで上げたいのですが、壊れてしまっては元も子もないので仕方ないですね。寒くなってきて、温度がもう少し下がったら挑戦したいと思います。現状は、「503.6MH/s・660W」でAntminer L3+よりワットパフォーマンスが良くはなっています。

ASICマイニングリグの利益

それでは実際にASICマイニングがどのくらい儲かるのか、私のリグの利益などを確認していきましょう。

2021年9月現在の相場となりますが、Antminer L3+×2台とAntminer L3++×1台と合わせた合計金額は、

ナイスハッシュの利益

となります。これが1日(24時間)の現在の利益となります。ここから電気代を考えていきましょう。

事務所の電気は私の条件(九州地方・法人契約)で基本料金が安く、従量が変わっても一律で計算しやすいHTBエナジーで算出します。

それでは消費電力を元に1日の利益を計算したいと思います。

電気料金には基本料金と使用した分だけ請求させる従量料金の2種類があります。電気は他の電化製品でも使っているので、基本料金は気にせず従量料金だけで利益を求めたいと思います。

消費電力は2181.6Wとなるので24時間稼働させた場合の消費電力は52.3584kWhとなります。

HTBエナジーは私の条件で1kWhで22.91円となるので、約1,200円の電気代がASICマイニングリグでかかります。

すると1日の利益は「2,402.01円 ー 1,200円 = 1,202.01円/日」となります。

どのくらいで元を取れるのか

ASICマイニングリグは中国で購入をしました。電源ユニットとセットで購入して、3台の合計が2666.6ドル(およそ292,000円)となります。

1日1,200円の利益が出たとすると、約244日でASICマイニングリグの支払いが完了する計算となります。ただしこれは2021年9月現在の相場で算出しているので、実際は前後する可能性が多々あります。

GPUマイニングリグ(RTX3080)

rtx3080のマイニングリグ

こちらはNVIDIA Geforce RTX 3080×6台のGPUマイニングリグです。

RTX 3080のメーカーはバラバラで、ASUS×4台、MSI×1台、ZOTAC×1台となっています。MSI製はVRAM温度が高く、液漏れ状態になっていたためサーマルパッドを交換しました。

ニトリのスチールラックに1段目はグラボ、2段目はマザーボードと電源ユニット×2台を置いています。※詳しいリグのパーツについては、↓に書いてあります。

リグ自体は3番目に組み立てたもので、慣れのおかげかスムーズに組み立てることができました。それでも組み立てに2人で2~3時間はかかったと思います。(性格に測ったわけではありませんが・・・)ライザーケーブルをケチって短いのを買ったのと、きし麺タイプを買ったのでMSIのグラボが1台だけ台からはみ出しています。

外側に付いてる冷却ファンは上に配線をまとめているのですが、配線がぎりっぎりなので組み立ててから微調整・・・ってよりは、組み立てる前にしっかりと計算をした方がいいと思います。※RX6600XTのマイニングリグを組み立てる時は、事前に考えてから組み立てました。

rtx3080リグの稼働データ

一応コア温度50℃を超えないようにエアコンなどを調整しています。ちなみに左から「ZOTAC→MSI→ASUS×4台」の順番です。ZOTACとMSIは1台ずつなのですぐに分かるのですが、ASUSは3番目が実際どれなのか判断が付きません。判断付く方ご連絡ください。

ファンはほぼ全開で回っていますが、コア温度上がるよりはいいのかなと思います。実際にこのリグはRTX 3080×6台で「581.8MH/s 1442W」というパフォーマンスとなっています。

先ほどのASICと比べるとワットパフォーマンスは悪い(ASIC:0.63MH、GPU:0.40MH)ですが、掘っているのがイーサリアムなのでちょっと結果が変わります。

GPUマイニングリグ(RTX3080×6台)の利益

私が調べている現在(2021年9月17日)のイーサリアムの価格が1ETH=392,610円で、イーサリアムをマイニングしている全部の1日のマイニング量(直近1週間平均を日割り)が0.03057ETHなので約12,002円/日となります。

これはイーサリアムをマイニングしている全てのリグの合計なので、RTX3080×15台+RX6600XT×8台のハッシュレートを元にRTX3080 1台の儲けを換算すると約667円となります。

次に消費電力から電気代を計算すると1リグあたり、{(1,442W × 24時間)÷ 1,000} × 22.91円 = 約793円となります。これを稼働台数6台で割ると、1台あたり約132円となります。

ということは、RTX3080の1台の利益は667円 ー 132円 = 535円となります。

GPUマイニングではグラボ以外にもマサーボードやCPUなど他パーツの費用がかかります。事務所1のリグ(RTX3080×6台)はおよそ110万円くらいかかっているので、リグの代金を支払うのに110万円 ÷ 3,510円 = 約314日かかる計算になります

GPUマイニングリグ(RX 6600 XT)

rx6600xtのリグ全体写真

こちらはAMD Radeon RX 6600 XT × 8台のGPUマイニングリグです。

全てASRock製品で8台用意しました。台数が多いのでRTX3080より少し幅が広いニトリのスチールラックを使ってリグを組み立てています。

グラボの消費電力が少ないのでワット数的には電源ユニット1台で足りるのですが、グラボの電源で8PIN1本ずつ+ライザーボードの電源で6PIN1本ずつ挿せるプラチナ電源以上が必要で結局RTX3080と同じ電源ユニットを2台購入することになりました。※差込口があっても付属されているケーブルの本数が足りない場合もあります。マイニングする方は注意してください。

ミドルクラスのグラボなだけあって熱もRTX3080ほどは上がらずに温度管理もかなり楽です。

では実際にHiveOSのデータを見ていきましょう。

rx6600xtの稼働データ

「248.7MH/s 458.9W」でワットパフォーマンスは0.54MH/WとRTX3080と比べてかなりのワットパフォーマンスです。また先ほども書きましたが熱が上がりにくく、RTX3080が50〜53℃とかなり温度が上がる環境でも46〜47℃くらいに抑えられて冷却部分でもコスパが良いことがわかります。

GPUマイニングリグ(RX 6600 XT)の利益

それでは利益を見ていきましょう。

マイニング対象の仮想通貨(暗号資産)はRTX3080と同じイーサリアムです。先ほどと同じようにハッシュレートから算出をすると、グラボ1台あたりの儲けは約222円となります。

また電気代は{(458.9W × 24時間)÷ 1000} × 22.91円 = 約252円となり、1台の電気代は約31.5円となります。

ということはRX 6600 XT 1台あたりの利益は、222円 – 31.5円 = 190.5円となります。

こちらのリグはマザーボードがマイニング専用のB250というグラボが挿せるPCIeスロットが19個もあるマザーボードを中古で購入したので、約62万かかっています。なのでリグ代金を払い終えるのが、約407日かかる計算になります。

現状では回収に1年以上かかるので、冬場にオーバークロックを見直してもう少しハッシュレートが上がらないか調整をしてみようと思います。

自宅のリグについて

GPUマイニングリグ2台(RTX 3080 × 計9台)を稼働させています。

風通しの問題などからこちらは家庭用エアコン24時間稼働、サーキュレーターでさらに冷却をしている状態です。

それぞれ見ていきましょう。

GPUマイニングリグ(RTX 3080 × 5台)

自宅用マイニングリグ1

こちらはNVIDIA Geforce RTX 3080×6台のGPUマイニングリグです。

RTX 3080のメーカーはバラバラで、ASUS×2台、MSI×3台となっています。MSI製はVRAM温度が高く、液漏れ状態になっていたためサーマルパッドを交換しました。

こちらもニトリのスチールラックに載せた状態で事務所用と同じ感じになっています。それでは稼働状況を見ていきます。

自宅1リグの稼働状況

MSI×2台がハッシュレートを抑えても温度が高いので苦労しています。エアコン付けてこれなので・・・。

全体としては「474.1MH/s 1,190W」となっており、ワットパフォーマンスは約0.40MH/Wとなります。うちで稼働させているグラボは平均このくらいのようです。

GPUマイニングリグ(RTX 3080 × 5台)の利益

こちらもイーサリアムが対象となります。

グラボ1台は事務所と同じ約667円となり、電気代は{(1,190W × 24時間)÷ 1,000 }× 22.91円 = 約654円となり1台当たり約131円となります。

となると1日の利益は667円 ー 131円 = 536円となります。

こちらはおよそ100万くらいかかっていますので、約374日で元が取れるようになります。

GPUマイニングリグ(RTX 3080 × 4台)

自宅マイニングリグ2

MSI製グラボの熱の対処のために4台となったリグです。MSI×2台、ASUS×1台、メーカー不明(白いやつ)×1台の合計4台になります。

このリグですが試しにマイニング専用フレームで組み上げたものです。確かに他に比べて整っている感はありますが、見た目を気にしない私にとってはスチールラックでいいかなと思いました。

このリグはMSI製が多かった(現在は各リグに分散させています)ので、4台稼働と数を減らし当時順調だった事務所の台数を6台に増やしました。6台に増やしてASICの台数も増えた事務所の方が、不具合が多くなったような・・・たまたまかもしれません。

それでは稼働状況を見ていきましょう。

自宅2リグの稼働状況

搭載グラボ数が少ない、もしくは上に置いてあるおかげか、順調に稼働をしています。まだまだ外が暑いのでエアコンありにはなりますが。

全体として「394.2MH/s 974.4W」となっており、ワットパフォーマンスは約0.40MH/Wとなります。

GPUマイニングリグ(RTX 3080 × 4台)の利益

こちらもイーサリアムが対象となります。

グラボ1台は事務所と同じ約667円となり、電気代は{(974.4W × 24時間)÷ 1,000 }× 22.91円 = 約536円となり1台当たり約134円となります。

となると1日の利益は667円 ー 134円 = 533円となります。

こちらはおよそ80万くらいかかっていますので、約338日で元が取れるようになります。

まとめ

今回は私が運用しているマイニングリグについて、利益や電気代を含めながら紹介しました。

ASICマイニングリグ・GPUマイニングリグ(RTX3080・RX6600XT)それぞれメリット・デメリットはありますが、オーバクロック設定で調整しつつなんとか運用できています。

今後イーサリアムが2.0になった場合にはイーサリアムがマイニング出来なくなるので、他の仮想通貨(暗号資産)の動向をチェックしつつマイニングできる限りはイーサリアムをマイニングしようと思っています。

私のように何台もグラボを揃えなくてもお持ちのグラボ付きパソコンでマイニングも可能なので、イーサリアムが高騰している今はチャンスかもしれません。

知りたい情報などありましたら、お問い合わせフォームから受け付けております。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして。

    Antminer L3++の購入を検討しており、このページにたどり着きました。
    なかなかネット上に情報がない中で、大変参考になっております。

    可能であれば1点ご教示いただきたいのですが、
    Antminer L3++について中国機材ですので、220Vかと思いますが、こちらは昇圧機等使われいるでしょうか?
    可能であれば、Antminerの先から電源を取るところまでをご紹介いただけると大変ありがたいです…。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    • はじめまして!
      コメントありがとうございます。
      ちょっと長いお返事となりますが、
      ご了承ください。

      電源ユニットについてですが、‎Antminerが出している‎APW3++とAPW7いうもので100V対応のものがあります。
      そちらの電源ユニットに100Vの電源ケーブルを付けて、普通に家庭用コンセントに挿して稼働させています。

      私は1台壊れた際にフリマサイトで購入しました。
      一応詳しい方に聞いたら6PINを9本挿して稼働させるので、
      9本挿せるかつ消費電力を満たす電源ユニットを用意すれば大丈夫と言っています。

      なので昇圧機などは使用していません。

      Amazonの口コミで100Vは電源ケーブルが熱くなると書いてありましたが、
      私のは現状熱くなっていません。
      ただ熱くなる可能性もあるので、自己責任でお願いいたします。

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