前回無事に初期設定ができたので、今回はHiveOSを使ってウォレットやフライトシートの設定など細かい部分の設定を行います。
GPUマイニングの際はイーサリアムを掘っているんですが、今回使用しているAntminer L3+ではアルゴリズムの関係上イーサリアムを掘れません。なので今回はNicehashを使ってビットコインを報酬としてもらいたいと思います。
NiceHashとは何なのか、どうやったらビットコインを貰えるのかを解説していきます。更にウォレットやフライトシートの設定も見ていきましょう。
目次
NiceHashとは

2014年に設立された世界最大の暗号資産(仮想通貨)ハッシュパワーブローカーです。取引所も持っています。
通常のマイニングだと掘る仮想通貨を決めますが、NiceHashの場合はマイニングする能力(ハッシュレート)を売って報酬を得ることができます。ちょっと想像が付きにくいとは思いますが、NiceHashはハッシュレートを売りたい人と買いたい人をマッチングしている会社のようです。
ただ実際には起動するだけで取引が開始されるので、ハッシュレートを売っているという感覚にはなりません。
実際は最適な仮想通貨を勝手に選んでくれているようです。まあここら辺は分からなくてもどうにかなっています。
報酬は?
Nicehashで貰える報酬はビットコインになります。
HiveOSと連携が必要なの?
Nicehashは独自のNicehashOSがあります。またWindowsOSでもNicehash Miner(Quick Miner)があるので、絶対にHiveOSと連携させる必要はありません。だけど今回はGPUマイニングでHiveOSを始めたので、そのまま連携をさせています。
※グラボのVRAM温度を測るためにNiceHash Quick Minerを稼働させたので、↓の記事で詳しく解説しています。
[nlink url=”https://kurisetu.jp/nicehashquickminer-settinganddownload/”]
NiceHashのアカウント作成
NishHashのサイトに行きます。

右上の「開始」をクリックします。

- メールアドレス
- パスワード(パスワードの再確認で2回入力)
- 国
- チェックを2つ
全てを入力・チェックをしたら、「アカウントを作成」をクリックします。
先ほど入力したメールアドレスに認証コードが届くので、画面に入力したら・・・

「ダッシュボード」タブが開いた状態となります。
HiveOSで設定
無事にNicehashのアカウントを作ることができたら、次はHiveOSでフライトシートやオーバークロックなどの設定を行っていきます。
流れとしては、
- ウォレットの作成
- フライトシートの作成
- オーバークロックの設定
の順番で作業を行います。
ウォレットの作成
先ほどNicehashのアカウントを作ったので、Nicehash Waletの設定を行いたいと思います。
こちらを参考に新規ウォレットを設定します。
HiveOSを開き、Antminer L3+があるファームをクリックします。
ファームを開いたら右上の「+」をクリック→「ウォレットを追加」をクリックします。

この画面が出てきますので、今回はETH(イーサリアム)ではなく・・・
- コイン → Nicehash Scrypt
- アドレス → Nicehashのウォレットアドレス
- 名前 → わかりやすい名前を任意で
- Source → nicehash
を選んで右下の「作成」をクリックします。
フライトシートの作成
次はフライトシートを新規作成します。
ファームを選んだ状態で「フライトシート」のタブをクリックします。

この画面が出てくるので、
- コイン → Nicehash Scrypt
- ウォレット → 1で作ったウォレット
- プール → nicehash
- マイナー → ASIC Miner
- 名前 → 任意
こちらでフライトシートを作成をクリックします。
フライトシートができたら、ロケットマークをクリックして今作ったフライトシートを選択してください。※画面右上のロケットマークの事です。
オーバークロックの設定
最後はオーバークロックの設定を行います。

「オーバークロック」のタブを選択すると上のような画面が表示されます。赤枠で囲っている部分をクリックすれば自分の好みの設定が可能です。※最初は「Default」になっています。
ハッシュレートを上げれば、当然消費電力も上がるので注意が必要です。※次回、どの設定が一番良いのかを消費電力と利益を元に考えていきます。
ここで選択をした設定にして、下の「Reapply」をクリックすると変化します。
この方法で変わらない場合がある → 対策は・・・
通常だとここを変更したらハッシュレートや消費電力がすぐに反映されるべきですが、私の場合はなぜか反映されませんでした。
悩んだ末に解決法を見つけたのでご説明します。
それはASICにIPアドレスから接続して、オーバークロックを変更することです。
まずは 前回 にも記載した「Advanced IP Scanner」を起動して、ASICマシンのIPアドレスを確認します。
確認したらブラウザでIPアドレスを検索して、「ID:root」「PASS:( 前回 変更したパスワード)」でログインをします。

「Miner Configuration」タブの「Auto tuner configuration」タブにある「Overclock profiles – ・・・・」の選択肢を希望の内容に変更します。※最初は「Dufaults」の状態です。
私の場合はこちらで変更したら多少数値は違うものの、近い値で稼働を始めました。
きちんと稼働・連携しているかチェックをする
きちんとASICが動いており、掘っているかを調べるには
- HiveOSのファームを調べる
- Nicehashのダッシュボードで確認する
とりあえずこの2点をおこなっておきましょう。
HiveOSのファームを調べる

赤枠の部分が数値が入っていれば大丈夫です。それではNicehashと連携できているか確認しましょう。
Nicehashのダッシュボードで確認する

赤枠で囲んでいる活動リグが「1(稼働台数)」になっていれば大丈夫です。
まとめ
今回はASICマイニングの手順の後半をご紹介しました。Nicehashと連携させてマイニングを行うので多少はややこしくなったとは思いますが、解説した手順でやって貰えば特に難しくはないと思います。
こちらは基本的な設定となりますので、オーバークロックなどで変更を行い、自分の状況にベストな設定をさがしてみてください。
また今回はASICマシンAntminer L3+(アルゴリズム:Scrypt)を使用しましたが、最初からビットコインが掘れるASICマシン(アルゴリズム:SHA-256)もあります※Antminer s9など。そちらであればわざわざNiceHashを通すことなく、HiveOSのみでビットコインが掘れます。
ちなみにAntminer L3+ではライトコイン・ドージコインなどがマイニング可能です。ライトコインは日本の販売所などでも取り扱いがありますので、そのままNiceHashを通さずにライトコインを貰ってもいいと思います。