以前組み立てた新しいGPUマイニングリグ(radeon rx6600xt × 8台)ですが、nvidia rtx3080より管理は楽でホント素晴らしいなと実感しました。
色々オーバークロック設定をいじってみて、この数値が安定して消費電力も抑えられているなと思える設定を見つけましたのでご報告させていただきます。
rx6600xtはrtx3080などより安価で手に入りやすくワットパフォーマンスも良いので、マイニング初心者にもオススメできるグラボだと思います。
更に効率よくなるのでぜひオーバークロック設定の参考にしてくださいね。
目次
現在のオーバークロック設定
現在、HiveOSを使ってrx6600xt × 8台のリグを管理しています。なので今回はHiveOS内でのオーバークロック設定を前提としています。
管理が楽でアプリでも遠隔操作可能な「HiveOS」
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- コアクロック:1350
- VDD:680
- メモリクロック:1070
- MVDD:1220(一部お試しで変更中)
- VDDCI:720
となっています。
rtx3080の時にはVDD(コア電圧)とMVDD(メモリ電圧)とVDDCI(メモリボルテージ)が追加されているので、そこの設定まで一応いじってます。
このオーバークロック設定で、

結果このようになっています。
1台で見てみると「30.95MH 53W」とかなり良い数値が出ていると思います。ワットパフォーマンスで言えば、「0.584MH/W」です。
1台だけ風を当てたり、エアコンを付けたりするとハッシュレートが下がってしまうものがありまして・・・。
人間が暑いのでエアコンを付けているのですが、エアコンなしでもコア46度・ファン60%くらいにしかなりません。温度管理のしやすさがrtx3080とは大違いです。
※追記:2021年9月現在のオーバークロック設定
運用から半月が経ちハッシュレートが安定しないものや、Lowハッシュレートが出たりするなど多少問題がありました。多少オーバークロックをいじったのでご紹介したいと思います。

多少温度は上がっているもののそんなに気にする必要はなさそうです。
Lowハッシュレートが頻繁に出る個体はVを0にして初期設定と同じにしています。多少ワット数が増えて、ハッシュレートも増えていますがワットパフォーマンスは少し悪くなっているようです。(「31.09MH 54.3W」でワットパフォーマンスは「0.573MH/W」となります。)
ただしこちらが安定しており、多少のワットパフォーマンスの減少は許容範囲内としています。
rtx3080との比較
ちなみに同じ環境(こちらはサーキュレーターで風を当て、排気用のファンも付いている状態)にいるrtx3080のリグは、

こんな感じなので温度管理がいかに楽かを理解して貰えると思います。
こちらも1台で見てみると「96.15MH 244.5W」となり、ワットパフォーマンスでは「0.393MH/W」となります。
rx6600xtと比べると-0.191と結構の差が開いているのが分かりますね。
もう少し涼しくなればメモリクロックを上げてハッシュレートを100近くまで持っていくことも可能でしょうが、まだまだ暑い今の時期(8月末)では本体の事も考えてこの設定くらいでやめておかないととは思います。
20坪くらいのビル1Fの事務所で運用しており、エアコンは業務用なので一日中付けとくわけにはいかないので・・・。
NiceHash MinerとHiveOSどちらがいい?
リグのパーツが揃う前にグラボが届いたので、数日間だけNiceHash Minerで2台マイニングをしていました。※NiceHash Minerのインストール方法はこちらから。
AMD製品のrx6600xtですがアフターバーナーでオーバークロック設定いじっていたら、「31.5MH 51W」とワットパフォーマンスが「0.618MH/W」になっていました。※お試しだったので画像撮り忘れてました・・・
私の普段仕事で使用しているデスクトップパソコン(Windows10搭載)でしていたのですが、そちらの方がなぜかワットパフォーマンスが良い・・・。
ただHiveOSでも31.4MH出ているグラボもあるので、たまたまその2台が当たりだったかもしれません。
NiceHash Minerも初期設定さえすれば楽でいいのですが、マイナーへの手数料が発生したりと手数料が増えてしまうのが悩みです。
NVIDIA製品ならNiceHash QuickMinerが使えるので、本当に悩むところですね。
私としては「マイニングリグを組んでマイニングするならHiveOS、普段使用するパソコンで空き時間にマイニングするならNiceHash」かなと思います。
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オーバークロック設定を見直して、効率よくマイニングをしよう
今回は私がrx6600xtのGPUマイニングリグのオーバークロック設定について解説をしました。
オーバークロック設定を見直せば、rtx3080を大きく上回るワットパフォーマンスを実現できることがわかりました。
このオーバークロック設定は私の環境で最適な設定なので、全員に当てはまるわけではないと思います。
ただ下記設定数値は目安となると思いますので、ハッシュレートが上がらなかったり消費電力で多すぎるなど悩んでいる方は一旦下記数値に設定して微調整をするとベストな設定数値が見つかるかもしれません。
- コアクロック:1350
- VDD:680
- メモリクロック:1070
- MVDD:1220(一部お試しで変更中)
- VDDCI:720
私よりもっとハッシュレートも上がって、消費電力が落ちた方はぜひその数値を教えてください!
私も色々微調整して変化があったらまたご報告したいと思います。
それではまた次の記事で・・・。