前回紹介したRX6600XT×8台で稼働しているマイニングリグですが、今回もどのパーツを揃えて購入したのかを解説したいと思います。
またRTX3080のマイニングリグの時にはあまり解説していない、細かい配線パーツやサーキュレーターについても解説したいと思います。
目次
マイニングリグに必要なパーツについて
マイニングに必要なパーツについて、RTX3080の時も解説しましたが改めて解説をしたいと思います。
- マザーボード
- CPU
- メモリ
- 電源ユニット
- GPU(グラフィックボード)
- 外付けHDD(HiveOS用)
これ以外にケーブルとして、
- ライザーケーブル
- ライザーカード
- PCI Express用電源変換ケーブル
- LANケーブル
動作確認のために
- モニタ
- キーボード
- マウス
- スイッチ類
更に風通しを良くするために
- サーキュレーター
グラボを設置するために
- スチールラック
- 卓上導電マット
- 結束バンド
- ビニール紐
これを準備しました。各パーツの注意すべき要点などや実際に買ったものを紹介したいと思います。
マザーボード:ASUS B250 MINING EXPERT × 1台
今回、ワットパフォーマンスが良いRX6600XTの特性を活かせるように、多くのPCIeスロットを持つマザーボードを探していました。定番のマザーボードと言えば、「ASUS B250 MINING EXPERT」「ASRoc H110 PRO BTC+」などが有名です。ですがこの2つは2017年くらいにマイニングが流行った時期に製作されたマザーボードなので、なかなか手に入らないマザーボードです。
ですが今回、フリマで「ASUS B250 MINING EXPERT」の中古を発見したので高いけど購入を決意しました。
Amazonでも新品や中古がありますが、高すぎるために断念してます。
何と言っても電源ユニット3をさせる+19個もPCIeスロットがあるという、マイニングのために作られたマザーボードです。今後の増設も踏まえて購入した1品になります。
CPU:第7世代のインテル Core i5(中古)
マザーボードが古いためCPUも古い世代のインテルが必要となりますが、これを新品で買おうと思ったら2万を超えてしまいます。マイニングリグに付けるCPUは性能などこだわる必要がないので、フリマアプリでなるべく安いやつを探しました。
メモリ:DDR4-2400
メモリも最低4GBあれば特に問題ないと思います。私は念のために4GB×2枚買いました。
電源ユニット:Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB 1050W
意外と難しいのが電源ユニットです。電源ユニットはランクがあり、マイニングではプラチナ電源が推奨されています。
今回はグラボ8台を繋ぐため消費電力としては480W+CPU他で800Wくらいの電源1台あればワット数的には良いのですが、グラボ8台の電源を取る+ライザーカードの電源が必要となるため8PIN×8カ所・6PIN×7カ所必要になります。
なので電源ユニットの条件としては、
- 8PIN×8カ所(SATAは除く)
- 6PIN×7カ所
- PCIeケーブル×8本
- 800W以上
- プラチナ電源
- なるべく安い
この条件を満たすために探したのがRTX3080でも使っていてケーブルが余っている
サーマルテイク製の電源ユニットを2つ購入するのが一番コスパが良かったです。
※PCIeケーブルが足りないことが多く、ケーブル単品で購入ができないのが本当に難しかったです。結果ケーブルのために1050Wとかなりオーバースペックな品を買わないといけなくなりました。
6PIN挿す数も考える必要があるので、電源ユニット購入時には注意してくださいね。
GPU(グラフィックボード):RX6600XT

GPUマイニングのメインであるグラボはRX6600XTを用意しています。
外付けSSD(HiveOS用):エレコム 外付けSSD 120GB
USBメモリでも良いというところもありますが、絶対SSDにした方がいいです。HiveOSの起動速度が段違いです。
容量はそんなに必要ないので、USB3.0対応した外付けSSDを選びましょう。
別途購入が必要なケーブル類
PCIeケーブルなどは電源ユニットに付帯して届けられますが、下記ケーブルは別途購入が必要です。
ライザーケーブル
リボン形でもきしめん形でもいいですが、マザーボードに合わせて必要な数を揃えておきましょう。グラフィックボードにはケーブル類は何も付属していません。
きしめん形買いましたが、前回購入した
リボン形の方が配線の自由度は高いと思います。
ライザーカード
私が購入したマザーボードはライザーカード1か所で残りは全てPCI-Express x1となっているので、ライザーカードが必要となります。今回の7枚必要なので、
こちらを購入しました。※ライザーカードについている6ピンは危険なので、下のPCI Express用電源変換ケーブルを使いましょう。火事になる恐れがあります。
PCI Express用電源変換ケーブル
ライザーカードの電源を電源ユニットと接続するために必要な変換ケーブルです。電源ユニットに付属しているケーブルと変換ケーブルを接続して、片方をライザーカード、片方を電源ユニットに繋ぎます。
電源ユニットに入っている本数をチェックして不足している場合は、
こちらを使用してSATAケーブルから電源を取っています。
LANケーブル
特にコメントはありませんが、必ず必要です。
Amazonベーシック商品でたたき売りしてあります。
動作確認用パーツ
モニタ
HDMIで繋がるタイプなら応用可能です。マザーボードのHDMIもしくはグラボのHDMIのどちらかに接続すれば、起動時に画面でのチェックが可能です。
モニタで確認したい人はHDMIケーブルも準備しておきましょう。ゲーム機に付いているやつを一旦使うとかでも大丈夫です。
キーボード
無線タイプはマザーボードが対応していないことがあるので、有線タイプを準備しましょう。
マウス
こちらもキーボード同様に有線タイプを選びましょう。
スイッチ類
マイニングリグは箱に入れないので、別途電源スイッチやエラーを確認するスピーカーなどが必要です。私は実験用でも使用される、
冷却用パーツ
サーキュレーター
RX6600TXはRTX3080ほど熱を持たないので、首振り可能なサーキュレーターを2台だけ購入しました。
扇風機だと風量が足りない恐れがあると思い、サーキュレーターを購入しています。
グラボ設置用のフレームなど
スチールラック
高さ調整が可能なスチールラックを準備しました。横幅85cm×奥行40cmの物を使っています。
1段目にマザーボード+電源ユニット、2段目にグラボとしています。
ライザーケーブルの長さが足りないので、こちらを採用しました。実際USBケーブルを別途用意すれば横一列に並べるのも可能だとは思います。
卓上導電マット
スチールラックの上にマザーボードを置くので、静電気で壊れないように卓上導電マットを購入してその上にマザーボードを乗せています。
マザーボードのサイズに合わせてお好きなマットを購入すればいいと思います。私が購入したのは、
結束バンド・ビニール紐
これは絶対に必要ないですが、私はグラボをラックに固定するのに使用したりしました。
置き方は人それぞれなので、いらないと思ったら準備する必要はありません。
組み立てた結果がこちら

RTX3080で組み立てをしていたので、そこまで苦労はしなかったです。ただ台数が増えているので、グラボの配置だったり配線の位置に気を付けないといけないです。
もし増設するなら一段上に同じような形になると思います。ただしライザーケーブルの長さが必要になるので、USB3.0 AA(オス)を別途用意して長さを調整する必要がありそうです。
まとめ
今回はRadeon RX6600XT×8台を使ってGPUマイニングリグを組み立てに必要な各パーツのご紹介をしました。
現在稼働させていて、

こんな感じで稼働しています。※8月末のエアコンなし、サーキュレーターあり
音に関しては静かな方だと思いますが、同じ場所でASICマシンがドライヤーくらいの音を出しているので正確には分かりません。※ASICマシンの音聞きすぎて、グラボの音なんか微塵も気にならなくなりました。
パーツが届く前にNiceHash Minerで稼働させていましたが、オーバークロックの設定を別ソフトでしないといけないので改めてHiveOSのありがたみを感じました。※HiveOSに下のリンクから登録すると、10USDが貰えます!当然登録は無料です。
RX6600XTはまだ在庫があり、消費電力も小さいので初心者にもオススメのグラボだと思います。NiceHash MinerであればWindowsパソコンで寝ている間にマイニングも可能です。※NiceHash QuickMinerではまだ対応していないので、NiceHash Minerを使いましょう。
NiceHash Minerはファイアウォールやアンチウイルスソフトが警告を出してなかなか稼働しない部分もあるので、そちらも解説していこうかなと思います。