皆さん、マイニングの調子はどうですか?
ビットコインの価格が500万円を超えて、ますます活気づいてきた仮想通貨(暗号資産)!日本にアメリカ大手取引所のコインベースが参入など、仮想通貨(暗号資産)業界?もますます盛り上がってきましたね!
※コインベースって何?って方はこちらの記事で確認してみてくださいね。
そこで今回は更なる挑戦をやってみました!
2021年8月12日に発売されたAMD製グラフィックボード【Radeon RX6600XT】を購入して、新たなマイニングリグを制作しました!
実はこのグラボワットパフォーマンスがとても優れているという噂を耳にしたのです。
実際に試してみてどうなのか、グラボやリグを紹介しながらハッシュレートや消費電力について解説をしていきます。
この記事は、
- グラボの価格を抑えつつマイニングを始めたい
- RTX3070やRTX3080が手に入らないのでマイニングが始められない
- AMD製のマイニングはどうなのか知りたい
このような方が知りたい内容となっております。それでは解説始めます!
AMD製グラフィックボード Radeon RX6600XTについて

まずは今回発売されたRX6600XTについてみていきましょう。
AMD製のミドルレンジGPUを搭載した税込60,000円前後で購入可能なグラフィックボードです。
GPUマイニングでは今もワットパフォーマンスに優れているGeForce RTX 3000シリーズが人気ですが、今回発売されたRadeon RX6600XTもGeForce RTX 3000シリーズに近いワットパフォーマンスが出るのではないかと噂が出て一部店舗では売り切れとなっています。
ワットパフォーマンスって?
ワットパフォーマンスとは通常1Wあたりの処理能力のことですが、マイニングで言うワットパフォーマンスは1Wあたり報酬額となります。
ワットパフォーマンスランキング
今回はマイナーお馴染みのNiceHashのサイト内で公開されている「Profitability Calculator」を元にランキングを作成しています。
一日の収益予想 | 消費電力 | ワットパフォーマンス | |
1位:Tesla A100 | 1396.51円 | 200W | 6.9826 円/W |
2位:RX 6600 XT | 263.19円 | 60W | 4.3865 円/W |
3位:RTX 3060 Ti | 499.52円 | 115W | 4.3437 円/W |
4位:RTX 3070 | 499.52円 | 120W | 4.1627 円/W |
5位:GTX 1660 Ti | 247.08円 | 60W | 4.1179 円/W |
1位のテスラA100は別物として、なんとRX6600XTが現在定番のRTX3060TiやRTX3070を抑えて2位となっています。
※ちなみに私が導入しているRTX3080は16位です・・・。
稼働した時の数値
NiceHashが出している数値は理論上と現在のビットコインの価格となるので、実際稼働させたときのハッシュレートと消費電力を見ていきたいと思います。
今回は私が稼働させているGPUマイニングリグのRTX3080との比較をしていきましょう。
RTX3080 | RX6600 | |
1リグの稼働台数 | 6台 | 8台 |
グラボ1台の単価 | 約18万円 | 約6.5円 |
リグの消費電力(グラボ1台) | 1,318W(約220W) | 380W(47.5W) |
ハッシュレート(グラボ1台) | 576.9MH(96.15MH) | 245MH(30.625MH) |
コア温度 | 約50度 | 約40度 |
ファン回転率 | 75~95% | 25~40% |
実際の数値はこのようになっています。
今回ちょっと出遅れたのでRX6600XTが少し高い値段でしか購入ができず約6.5万円で購入しています。6万切る種類もあるので、出来ればそっちを購入出来たらベストでした。
なにより驚いているのが、コア温度とファン回転率です。真横で稼働させているので、ほぼ同じ環境だと思うのですがRX6600XTは温度管理が物凄い楽です。まだまだ暑い8月末ですが、エアコン付けなくても風通しさえよくすれば問題ない感じです。
管理が簡単なのは圧倒的にRX6600XTとなりますが、NiceHashから純利益を見てどちらが早く元を取れるか考えていきましょう。
RXT3080とRX6600XTどちらが早く元が取れる?

NiceHashを見ると、
- RXT3080 ー 670.33円/日
- RX6600XT ー 231.12円/日
このようになっています。購入価格から換算すると・・・
- RXT3080 ー 約269日間
- RX6600XT ー 約281日間
となりました。
価格は高いですが、RTX3080の方が元が取れるのが早いということがわかりました。
ならRTX3080の方がいいのでは?と思った方!この計算には含めていないですが、エアコンやサーキュレーターやファンなど別途費用が発生しております。またMSI製のRTX3080はVRAM温度が高くサーマルパッドの交換も行っているために、どちらが良いか悩むところではあります。
RX6600XTのメリットは?
グラボの元を取るだけ考えると負けてしまったRX6600XTですが、利益率以外のメリットがたくさんあるんです。
- 比較的手に入れやすい
- マイナー以外でも手が出しやすい
- 8ピン1本だけで電源が取れる
- 熱の管理が楽
発売してあまり時間が経っていないので、今でも店頭に置いてある可能性が高く比較的手に入れやすいのがメリットです。欲しくても手に入らないRTX3070などよりは今から導入するなら現実味があると思います。
またRTX3090のように1台20万円以上するグラボと比べて、約6.5万円で買えるので手が出しやすい価格なのもいいところです。※ただしマイニングを辞めた場合にリセールすると考えると、高性能なハイエンドクラスの方が売りやすいかもしれません。
また8ピンが2本ずつ必要なRTX3080に対して1本しか必要ないので、電源ユニットの幅も広がります。
そして一番のメリットは熱の管理です。RTX3080は本当に苦労しています。正直寒い地域、もしくは国での運用以外難しいと思う反面、RX6600は熱も抑えられるしファンもそんなに回ってないので消耗も激しくなさそうで良いです。
RX6600XTのデメリットは?
- 1日の利益が少額
これくらいではないでしょうか。マイニングは台数を増やせば別ですが、RTX3090のような高ハッシュレートなグラボでも1台1日だけだと少額に見えます。それ以上にRX6600XTの利益は少額なので微妙と思われる方もいると思います。ですが消費電力を考えても利益が出るので、コツコツ稼ぎたい方にはオススメです。
【結論】マイニング初心者や初期投資が少額の方にはオススメ!
RX6600XTはミドルクラスのGPUなので、マイニング初心者の方や初期投資を抑えたい方にはコストパフォーマンスに優れたグラボだと思います。
8月の暑い時期でも風通しさえ良くすれば、30MH47.5Wという素晴らしいワットパフォーマンスを出してくれます。
エアコン24時間稼働って電気代が怖い・・・
グラボだけで20万円もかけるなんて予算が足りない・・・
こんな方にRX6600XTはオススメしたいグラボです!
マイニングをしてみようと思って、手に入れるチャンスがあるならば一度RX6600XTも検討してみてくださいね。
RX6600が6.5円とは。買い放題ですね。